2025/07/24 18:30

ミツバチが作ったハチミツは発酵すると言う事はご存知でしょうか?

本来、ハチミツは酵母菌などの自然界の菌が含まれている発酵食品です。

生ハチミツは生きているので、常に発酵の力で味や色味が変化しています。

とはいえ、日本国内の店頭で販売されているハチミツは滅菌のため60℃程度で低温加熱されていますので、普通は発酵することはありません。


低温加熱することによって発酵作用のある酵母などの菌が死滅するため、ハチミツ内での発酵が止まり、ハチミツの品質を保ったまま消費者の元にハチミツをお届けすることができます。

一方、蜂蜜に含まれているミネラルや殺菌効果のある酵素などの一部は破壊されますので、本来のハチミツの状態のまま、消費者に届けることができていないことになります。

大量生産、大量消費の中で生産者が消費者にハチミツを安定した状態でお届けするためには、低温加熱するやり方が一番良いのです。

生産者にとっても消費者にとっても低温加熱することのメリットが大変大きいと言えるでしょう。

しかし、加熱するということは一般的なハチミツは加工食品だとも考えることができると思います。


しかしながら、JBeeFarmで生産販売しているハチミツは純粋100%の生ハチミツです。

何も加工はしていません。

ミツバチの巣箱から採りだした蜂の巣からゴミや埃などの不純物を沪過布で取り除いただけの極力何もしない状態を保ったハチミツです。

なぜなら、自然から頂いた美味しいハチミツを消費者にできるだけそのままの状態で届けたいからです。

生ハチミツを高品質かつ安定した状態で消費者に届けることがJBeeFarmのこだわりです。


とはいえ、生ハチミツは生きているので、発酵しますし、常に変化します。

特にハチミツの糖度が低い状態ではハチミツ内の発酵菌の活動が活発化します。

つまり、ハチミツが暴れてしまいます。

下手すれば瓶の中でガスが発生し、蓋開封時に爆発することもあるので、少し注意が必要です。


生ハチミツにこだわるが故の苦労はありましたが、ここ数年でJBeeFarmのハチミツの品質は確実に高まりました。

JBeeFarmではミツバチの管理方法に工夫を凝らすことで、今の品質に到達しています。

ニホンミツバチにとって過ごしやすい環境を作り、巣箱の中で花蜜の水分を飛ばしてもらい、しっかり糖度を上げてもらうことで、高品質なハチミツを実現しています。

つまり、健康なミツバチでなければ、この品質は作りだせません。

過剰なストレスもミツバチの健康悪化の要因なので、ミツバチへのストレスにも気を使っています。

さらに、ハチミツの糖度を十分上げるためには巣箱の中で長時間(1年程)ハチミツを寝かせる必要がありますので、大量に作ることができないのが現状なのです。

なので、高品質、少量生産でハチミツを生産しています。

生ハチミツに拘るこの思いを少しでもご理解頂けると、嬉しいです。